このエントリーをはてなブックマークに追加

東京モーターショー2017 事前レポート

2年に1度開催される東京モーターショーが、いよいよ10月27日(金)から東京ビッグサイトにて一般公開される。モーターショーは、コンセプトカーや参考出品モデルを通じて自動車メーカーが自社の戦略を披露し、マーケットからの反応を探る場でもある。今回はすでに公表されている事前情報をもとに、各メーカーの見どころを紹介。来たる電動化、自動運転車社会に対し、それぞれが目指す方向性を見定める意味でも注目のモーターショーとなっている。

EV、自動運転車時代を目前にした「東京モーターショー2017」の見所を紹介。メーカー各社の戦略や如何に 2017.10.24

まさに自動車産業の転換点であることを実感するであろう今回のモーターショーでは、同時開催される主催者テーマ展示についても興味深い内容となっている。「TOKYO CONNECTED LAB 2017」は、くらしや社会とクルマがつながる、未来のモビリティが、我々ユーザーや社会に対してどのような影響を与え、暮らしを変えていくのかを、参加型プログラムで表現するという。出展エリアには、自動車メーカーはもとより、情報通信、環境・エネルギー、都市、先進素材などの民間企業・関連団体・行政機関等、17社・団体が出展し、各分野における最先端のプレゼンテーションが行われる。メーカーブースと同時に必ず訪れたいエリアだ。
01-02
「TOKYO CONNECTED LAB 2017」

先日開催された開催概要記者発表会では、今回のモーターショーおよび主催者テーマ展示について一般社団法人 日本自動車工業会 モーターショー特別員会 委員長の星野朝子氏が「新たなモーターショーの姿を実現しようと今回の展示は挑戦的に企画した内容になっている。」と説明。ビッグデータやIoT、AIといった情報技術の進展、環境およびエネルギー技術の高度化、そしてシェアリングサービスなどの新しいサービスの誕生など、自動車に新しい役割が求められているとし、今回のショーでは自動車の未来を多角的に紹介していくという。

第45回東京モーターショー2017開催概要記者発表会(9/21)

main
トヨタ Fine-Comfort Ride

ここからは、各ブースの見どころとメーカーの戦略についてお伝えしていく。

急激に変わりゆく自動車のありように対して、真っ向から取り組んでいるのがトヨタ。
次世代モビリティとして電気自動車が注目を集める一方で懸念として存在する電力需要の急激な増加にたいして、自らが発電するFCVモデルのコンセプトを改めて提案。乗用車タイプの「Fine-Comfort Ride」に加え、FCバス「Sora」を加え、社会システムとしての水素自動車の可能性を訴える。さらに、人工知能を搭載し、自動車がひとのパートナーになるという「愛i」シリーズについても2台を出展、多様化していくクルマの在り方についての提案を行う。

一方で、ピュアEVのコンセプトを主役とし、電動化する未来への答えとしているのが日産とホンダ、そして三菱だ。
日産はクルマの電動化と知能化を合わせた「日産インテリジェントモビリティ」を次世代技術の根幹と位置づけているが、今回のショーにおいてもそれを体現したせかいはつこうかいのコンセプトモデルを公開すると予告している。日産は2020年までに自動運転車を市販するとしており、それに向けたビジョンが示されるはずだ。


Honda Urban EV Concept

すでに今年のフランクフルトショーで次世代EVプラットフォームのコンセプト「Honda Urban EV Concept」を発表しているホンダは、その派生車となる小型EVスポーツカーのコンセプト「Honda Sports EV Concept」を公開する。EV時代が到来しても運転する喜びは提供し続けるというメッセージで、ホンダらしさをユーザーにアピールする狙いだ。

03
MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT

三菱も電動化を中核技術として捉えつつ、ブランドとしての独自性を主張するコンセプトモデルを出展。「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」は4輪それぞれを制御する電動クロスオーバーSUVで、まさしく三菱らしい個性を持ったモデルとなっている。

04
ダイハツ DN PRO CARGO

これからの日本の社会を見据えた展示としているのがダイハツ。ブースのコンセプトは近未来のダイハツショールームで、少子高齢化や働き方の多様化に対して、EV版ミゼットのコンセプトとなる「DN PRO CARGO」やかつての名車のデザインから着想を得たコンパクトカーを並べる。

05
スズキ e-SURVIVOR

もうひとつのコンパクトカーの雄であるスズキは、自社ラインアップの将来像を示すモデルが登場するリアリティ重視の展示となる模様。そのなかでも話題となりそうなのが次期ジムニーの存在を予告する小型EVクロスカントリー「e-SURVIVOR」。しかしデザインやパワートレインについてはあくまでコンセプトに留まり、市販版とは別という見方が大勢だ。

06
マツダ 次世代商品コンセプトモデル

前回の東京モーターショーで「RX-VISION」が話題となったマツダは、ガソリンエンジンを進化させるという独自性の高い超高効率ガソリンエンジン「SKYACTIVE-X」の技術展示や次世代車両技術を盛り込んだ「次世代商品コンセプトモデル」を用意。こちらの市場投入は2019年とされているが、その出来栄えに注目が集まっている。

07
SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT

そしてこちらも独自技術にこだわりを持つSUBARUは、時代の求める環境性能と走らせる愉しさの両立をテーマとした車種群を並べ、ファンにアピールする。目玉となるのは、次期WRX S4、レヴォーグに繋がると思われる「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」。先進安全装備であるアイサイトは、自動運転車でいうレベル2の機能を備えるまで発展しており、今回のショーでもその進化の方向性が示されるだろう。

このように各社から発表されている事前情報からは、欧州に始まり中国へと波及したことで急激に加速しているEV化への対応を見せつつも、自社の強みをより強化することで、ブランドとしての差別化を見出そうという思惑が垣間見える。
自動車ビジネスのパラダイムシフトが起こると言われるEV時代がいよいよ幕開けするモーターショーとしても、まさに見逃せない内容となりそうだ。


TOKYO MOTOR SHOW 2017 : PR MOVIE

 

【グーネット東京モーターショー特設サイト】