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輸入車トレンド傾向

先だってメルセデス・ベンツEクラスに魅力的な追加モデルが発表されました。スタイリッシュなEクラス・クーペと、史上最速のEクラスとメルセデス自ら認めるAMG E 63 S 4マチック・プラスの2台です。

【オンリーメルセデス編集長コラム】クーペやAMGモデルにも自動運転支援システムを搭載するEクラスの意義 2017.7.18

4人が快適に乗れる美しいシルエットのEクラス・クーペは伝統のBピラーレスを採用

 

ここに来て、各自動車メーカーの自動運転システムの開発がより加速し始めました。AI技術の実用化への取り組みに世界中の自動車メーカーがしのぎを削っているのはご存知だと思います。完全自動運転の実現への道のりは、まだ時間の予測が甚だ不透明なことは事実です。それでも陸続と送り出される新型車のトピックとして、自動運転支援システムが求められているのは間違いないところです。

さて現状、最も高度で優れた自動運転支援システムを搭載した自動車は、間違いなくメルセデス・ベンツだと私は思います。
現在130車種に及ぶモデルラインアップのほぼ全てにおいて搭載されるディストロニックプラスがその最たるものですが、これはレーダーとセンサーを駆使した速度制御装置のことです。簡単に言えば加速と制動を自動的に行うことで、高速道路の高速域での走行はもちろん、渋滞中のノロノロ運転においてもドライバーはアクセルやブレーキといった加減速の判断を車に委ねることができるという機能です。
メルセデス・ベンツの豊富な車種構成の中で、今、日本で購入出来る最も完全自動運転に近い車種がメルセデス・ベンツEクラスというわけです。

その発表会席上でメルセデス・ベンツ日本代表取締役社長・上野金太郎氏は「昨年の7月の発表以来、先月末まででセダンとステーションワゴンを合わせて、すでに約1万台を販売しております」と述べた。この数字は同時期におけるメルセデス・ベンツ総販売台数の16%に達するものです。
昨夏のEクラス発表会は東京・赤坂の迎賓館で行われ、「未来型Eクラス」とメディアを賑わしたのものでしたが、自動運転技術の次のステップにつながるインテリジェントドライブを搭載したことが、販売を押し上げた理由のひとつであることは間違いのないところです。わずか1年で「未来型Eクラス」は標準仕様になり、美しいクーペスタイルの新型車にも同様のシステムが搭載されるに至りました。

 

Eクラス・クーペは約50年の歴史を誇るという上野金太郎メルセデス・ベンツ日本代表取締役社長
Eクラス・クーペは約50年の歴史を誇るという
上野金太郎メルセデス・ベンツ日本代表取締役社長

 

Eクラス・クーペ統括マネージャーの木下潤一氏は「美しさをのぞいても選ぶ理由がある」と新型車のキーメッセージを発しました。
Eクラスセダンと同様の安全運転支援システム、例えばアクティブレーンチェンジアシストは高速道路上でウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がないことを確認して自動的に車線を変更します。さらに走行中にドライバーが気を失うなど、万が一のトラブルが起きた場合には自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止するアクティブ・エマージェンシーストップアシストも搭載しています。
最高峰の安全性と快適性を備えたクーペは、確かに美しいだけではない次世代へのアイコン的存在になるかもしれません。

 

メルセデス・ベンツ日本 営業企画部商品企画課マネージャー 木下潤一さん
メルセデス・ベンツ日本 営業企画部商品企画課マネージャー 木下潤一さん

 

そして、もう1台。AMG E 63 S 4マチック・プラスは、幅広い年齢層のクルマ好きや社会的ステータスをお持ちの方々の憧れであるメルセデスのスポーツカスタムのAMGモデルです。
AMGといえばレースと言われるほどにメルセデス・ベンツのモータースポーツの中核を担い、今年で50周年を迎えます。この新型車は記念イヤーに相応しいスポーツモデルとして位置付けられています。

 

歴代Eクラスで最速のモデルのAMG E 63 S 4MATIC+(マチック・プラス)
0−100㎞加速がわずか3.4秒。
歴代Eクラスで最速のモデルのAMG E 63 S 4MATIC+(マチック・プラス)

 

「サーキット走行などでドライバーの意のままのドライビングを実現するドリフトモードを初めて搭載いたしました」と上野麻海AMG課マネージャーは言う。
612馬力の4LV8ターボエンジン搭載のAMG E 63 S 4マチック・プラスは、ドリフトモードの他にスポーツやレースモードを選択できるようにもなっていますが、その上でセダンやクーペ同様のインテリジェントドライブが搭載されています。
レースという特殊なステージが楽しめるだけでなく、安全性や快適性も置き去りにしないというなんとも贅沢な1台です。

 

メルセデス・ベンツ日本 AMG課マネージャー 上野麻海さん
メルセデス・ベンツ日本 AMG課マネージャー 上野麻海さん

 

中核モデルのEクラスで実力を披露したメルセデス・ベンツの完全自動運転支援技術は、スタンダードなセダンのみならず、パーソナルな非日常を求められるはずのクーペやスポーツモデルにまで採用されています。
そして、この技術はいよいよ上級セダン、高級サルーンとして世界のVIPカーに位置づけられるSクラスにも搭載されることがアナウンスされました。車種やグレードの垣根が取り払われるのに、そう時間はかかりません。
今後も、自動運転支援システムの完成度がグローバルでの新型車のベンチマークになるのは間違いないでしょう。

 

 

著者プロフィール オンリーメルセデス編集長 内海洋一