このエントリーをはてなブックマークに追加

輸入車に最適なラッピング&公認シートに注目

今回はユニークな取り組みをしている埼玉県行田市内にあるショップ、エレガントデザインを取り上げます。創業14年の若い会社ですが小売りが軸という平均的なブティックパターンではなく、内外装のカスタムメイク、つまり技術力を軸にしたコーチビルダーとして企業成長を果たしています。そのエレガントデザインには輸入車のカスタムのトレンドはどう映っているのでしょうか。お話を伺ったのはマネージャーの齋藤雄一さんです。

【オンリーメルセデス編集長コラム】高級車オーナーが興味を持つボディラッピングというトレンド 2017.4.18

 

エレガントデザイン 齋藤雄一マネージャー
エレガントデザイン
齋藤雄一マネージャー

 

エレガントデザイン住所:埼玉県行田市持田2810-3
TEL:048-556-9855
エレガントデザイン
住所:埼玉県行田市持田2810-3
TEL:048-556-9855

 

ボディカラーを変える+ボディ被膜保護で役立つラッピングとは

最近の傾向として挙げられるのが、ラッピングの相談が増えているとのこと。ラッピングはバスや電車、飛行機など公共交通の車体広告でも見かける機会が増えました。「ボディラッピングというのですが、単純に塗装で表現できる色もありますが、塗装で表現できない色、例えばメッキ塗装がそうです。極端なことを言えば柄ものといったシートをボディに貼ることによって雰囲気を変えることができます。メリットとしてはもちろんシールなので、剥がせば元に戻せます」と斎藤マネージャー。

ただボディカラーを変更するだけでなく、飛び石対策として効果が高いのもメリットだという。高級車にラッピングをしているユーザーの主な理由には、実はそういった側面があるようです。色を変えられるだけでなく、飛び石などからボディを守れるということで実践している方が多いというのは意外でした。メーカーによってシートの厚さはさまざまですが、平均してコンマ3ミリ~4ミリくらい。その程度でも飛び石に対して十分効果があるというのは驚きですね。
 

シールで貼ったとは思えない仕上がり。これがラッピングの実力。またペイントで、このメタリック感をアピールするのはほぼ不可能。
シールで貼ったとは思えない仕上がり。これがラッピングの実力。
またペイントで、このメタリック感をアピールするのはほぼ不可能。

「オールペイントよりはお高くなりますが、ボディ被膜保護のことも考えると、ラッピングは決して高いとは言えないと思います。高級車オーナーの方ほど、ラッピングに興味を持ち、実際にオーダーされる方が多いですね」という。

確かにスーパーカーなどはオールペンをしてしまうと下取りに影響します。スーパーカーオーナーの多くがリセールを想定しているということで、年始のカスタムカーショーのオートサロンやオートメッセでも奇抜なカラーのスーパーカーが目立った理由が垣間見えますね。同社ではラッピングに続いてのトレンドは、プロテクションフィルムになるのではと予測しているそうです。メルセデスオーナーのように年配の方が多く、社会的ステータスの高い方たちはラッピングには躊躇しても、プロテクションフィルムならボディ保護のメリットを訴求することで高級車向けビジネスに広げることも可能です。

 

大手ハイヤー会社からも受注したオリジナル公認シート

取材時に入庫していた車両は国産ミニバンのアルファード。オリジナルのオットマンシートにオリジナルの肘掛をユニットしているのが見て取れる。
取材時に入庫していた車両は国産ミニバンのアルファード。
オリジナルのオットマンシートにオリジナルの肘掛をユニットしているのが見て取れる。

 
また同社が今、積極的に展開しているカスタム事業がオリジナルシート。しかも公認取得済みシートの開発施工です。きっかけは3年ほど前から。ディーラーなどのメーカーから入りだした特注のインテリアカスタムのオーダー。「ショーカーのようなカーインテリアではなく、一般のユーザーが内装に対して、どういう不満や要望を持っているのだろうかということを見直すようにしました」と齋藤マネージャー。その視点から見るとアームレストの位置の高低、シートのポジションとか硬さとか、本来メーカーが量産化する際に考えるところに商機を見つけることができたということです。

オリジナルシートを作るにあたって、一般のユーザーに販売するには車検対応が必須要件になります。正式に認可が取れるシートで、なおかつ少し華やかで豪華なシートが後発企業の目標ラインになります。ただそのシートをセットすると、今度は純正トリムの素材やデザインとのバランスが取りにくくなってきます。
そこで「シート基準の内装を作ってしまおうと思った」のがエレガントデザインの最大の転換点でした。ウッドパネルの数だったり、触った質感などにこだわりました。今では某大手ハイヤー会社やメーカーから案件が来たり、スポーツ選手からも打診されたり……と年々ニーズが増え、シートの情報はTV番組でも取り上げられたほど注目されています。

“ボディラッピング”の人気はしばらく続きそうな気配であり、また今回取りあげた“オリジナル公認シート”のように、従来はグレーゾーンだったカスタムに公認取得という価値をハイブリッドすることで、クルマ離れが叫ばれ危機感を謳われるカスタムシーンも、まだまだ十分に活性化できる要素があるということかもしれません。

 

 

著者プロフィール オンリーメルセデス編集長 内海洋一