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【オンリーメルセデス編集長コラム】注目のメルセデス用コーディングパーツとは

メルセデス・ベンツのカスタムスタイルから新車情報まで幅広く掲載しているメルセデス・ベンツ専門誌「オンリーメルセデス」。専門誌だからこそ分かるトレンド傾向を推察してお伝えします。

オンリーメルセデス編集長が語る 輸入車トレンド傾向 2016.12.19

2016年ラストを飾るEクラス・ステーションワゴン登場
カスタム・メルセデスにまた魅力的な1台が加わった

2016年は数多くの新型車を送り出したメルセデス・ベンツですが、本年度の掉尾を飾る発表会が11月下旬にお披露目されました。カスタムレポートの前に、メルセデス・ベンツの最新情報をお伝えしておきましょう。主役はEクラス・ステーションワゴンです。ファンにはクリスマスプレゼントなタイミングでの発表となったのではないでしょうか。また1台、メルセデス・ベンツのカスタマイズシーンを賑わすモデルが加わったと言えるでしょう。
というのもEクラス・ステーションワゴンのユーザー層はリピーターが多い典型的なパターンで、いわゆるカメラマンやレジャーを楽しんでいるユーザーから、リヤラゲッジに様々な荷物や積載物を置くのに都合がいいサイズの車種として高い支持を得ています。
「ディーゼルや4MATICのオーダーが多かった」と言う上野金太郎メルセデス・ベンツ日本代表取締役社長。「どうしても年内に欲しいという声が多かったのでスケジュールとしては前倒しですが、本日発売にこぎつけました」とユーザーファーストの姿勢だったことを強調しました。ちなみにこの新型車が加わってメルセデス・ベンツ日本の取り扱い車種は30車種150モデルにまで拡大したそうです。

 

注目のメルセデス用コーディングパーツとは

さて、今回メルセデス・ベンツ用カスタムパーツで取り上げたのはベロフジャパン(株)のステルス・コアシリーズのトータルコーディングfor Mercedes-Benz用です。コーディングとは聞きなれないカテゴリーですが、欧州車オーナーの間でトレンドとなっているカスタム手法です。PCや診断器を使い、車両コンピューターへアクセスし、本来は変更できないはずの基本設計を自由に変更できるというものです。お話を伺ったのは同社企画開発部部長・奈良 創さんです。

企画開発部部長・奈良 創さん
企画開発部部長・奈良 創さん
ベロフジャパン株式会社
東京都世田谷区千歳台4-30-11 ACTスクエア3F
TEL 03-3482-5461

 
ステルス・コア トータルコーディングfor Mercedes-Benz

ベロフジャパンの場合、コーディング作業自体はスマートフォンまたはタブレット端末を利用してコーディング施工をするもので、「専用アプリケーションをダウンロードして本体とBluetooth接続を利用して車両側ECU内のデータ変更ができるようにしました」という画期的なツール。「設定したい項目を選択し、タップするだけで設定変更が可能です」ということで変更可能箇所は最大15項目に及びます。専用アプリはApp StoreやGoogle Playからダウンロードするだけといたって簡単。対応可能なベンツは9車種。ほぼ全クラスをフォローしています。

 
ナビ オープニング画面

変更可能なカスタムメニューは助手席のゲストが走行中のナビ操作やTV,DVD等の視聴が可能になるTVアクティヴや、ナビのオープニング画面を変更できるナビ・スタートアップ、デイライト機能のON/OFFができるデイライト有効化など輸入車ユーザーならではのこだわりが詰まっています。
 

カスタムメニュー


スマートフォン画面に変更可能な作業内容がリストアップされ、それを選択してタップするだけ。スマホで通販や登録をかけるのと同じ操作で済む、というのはコーディングに慣れていないユーザーにはありがたい。しかも分かりやすい日本語表記。
ステルス・コア トータルコーディングfor Mercedes-Benz
本体価格:3万5000円(税別)

 

メーカー哲学の違いがECUを通じて理解できる。
複雑なメルセデスとフォーマット共通化のBMW

現在、トータルコーディングのラインナップはメルセデス・ベンツの他にはBMWもミニ・シリーズを含めて9車種をラインナップしています。開発にはBMWとメルセデス・ベンツとでは対極の苦労があったそうで「BMWは1シリーズからXシリーズまで共通しているんです。フォーマットはひとつ、と考えてください。一方のメルセデスはシステムが細分化され、AクラスとSクラスとでの共通性は皆無に近かった」と奈良さん。名門の製造哲学の違いということなのだろうが、メルセデス・ベンツ用はそれだけ手間がかかっていると言えます。それだけに製品への自負は高く、「いわゆる通販サイトで他社製品を購入したユーザーさんたちのデータでは、場合によって初期化で海外仕様に変わってしまうことがあるようなのですが、弊社の場合は国内仕様に戻るだけなので、なんら問題はありません」という。それでも同社はユーザーケアについては万全の体制を敷いている。装着・操作等の問い合わせはベロフアフターサービスセンターでダイレクトに受け付けているそうです。問い合わせ専用のスタッフを常駐させているメーカーはカスタム分野では実は少なく、ベロフジャパンのユーザーファーストな姿勢が窺い知れます。
 

ベロフジャパンはHIDランプ製造で創業20年を超える名門メーカー

HIDランプ

さてベロフジャパンといえばランプチューンで業界をリードしてきた老舗メーカーで1995年から創業20年を超えたばかり。現在ではランプを軸にヘッドランプアイテムとして主力4タイプを揃え、細かいLEDパーツを加えていくと50~60点以上のアイテムを揃えています。そして基礎パーツとなるエレクトロカスタムのコーディングアイテムが本年2016年からの商品となります。
「元々ハロゲンランプを製造していたのですが、新たにHIDランプが登場すると言うタイミングでした。ハロゲンからスイッチできるものがないかということでHIDがスタートした」と言う。当初はポルシェやベンツW124ユーザー率が高かったが、2003年~04年頃になると次第に国産ユーザー率が高まりだし、一躍ベロフ製ヘッドランプアイテムは国内のカスタムシーンの主役に躍り出ました。
最近の輸入車カスタム傾向を探ってみると「かつてならハロゲンからHIDにしたいとか、HIDにするにしてももう少し青くしたいという希望が多かったのですが、今では標準でヘッドランプはおろかフォグもLEDというパターンが増えていますからね」と奈良さん。ユーザー個人がコンバージョンでカスタムするという余地が小さくなっていると言うことです。メルセデス・ベンツに至っては、今ではAMGバンパーが標準仕様にまでなってエントリーグレードでもスタイリッシュ。「輸入車は至れり尽くせり状態」と言っていいのかもしれません。

 

著者プロフィール オンリーメルセデス編集長 内海洋一