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自動車研究所 調査レポート

自動車業界を熟知するシンクタンクがカーライフにまつわる様々な事象をリサーチ! 市場調査によるリアルなデータから、カーライフへのヒントが見つかる!【2016.5.6更新】

購入時に「セーフティ技術」は考慮されるか? 2016.5.6

交通事故による死亡者数は、近年減少を続けてきましたが、2015年には全国合計で4117人となり、わずかではあるものの15年ぶりに前年を上まわりました。残念ながら、毎年交通事故で多くの尊い命が失われている現実は今日でも変わっていません。それに対して、いくつかの自動車メーカーは、交通事故による死傷者ゼロという究極の安全目標を掲げ、そのほか多くのメーカーも「自動運転」につながるセーフティ技術を積極的に採用しています。
今回は、「付いていると何かと安心」といわれる安全技術について、ユーザーがクルマを購入する際、はたしてそれらは考慮されるのかどうか、商品アピールになっているのか、について調べてみました。

 

 

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自動ブレーキ

まず最初は、自動車を購入しようとするとき、「自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」を搭載した車両を検討するか、について聞いてみました。自動ブレーキは、クルマが障害物を感知して衝突に備える機能の総称で、多くはレーダーとカメラで前方を監視し、「警報→ブレーキアシスト→自動ブレーキ」の3段階で衝突を回避、または被害の軽減をサポートするものです。

 

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アンケートの結果、全体のおよそ6割が自動ブレーキシステムを搭載した車両の購入を検討、もしくは前向きに考えていることがわかりました。また性別で見ると、男性の方が女性よりも積極的に購入を検討しています。自動ブレーキの機能のひとつである「ブレーキアシスト」は、咄嗟にブレーキを踏む力が弱い女性を主に想定している印象がありますが、男性と比べて関心は高くないようです。ただし、年代が増すにつれて、重要視するユーザーは多くなっているのは想像どおりです。交通事故による犠牲者の過半数は、65歳以上とされていますが、視力や反射神経が衰えてくるこの世代には、非常に有益な機能と言えるでしょう。一瞬の不注意が大きな惨事を生むのがクルマの運転です。乗用タイプの新車では、もはや標準装備ともいえる自動ブレーキですが、最近では中古車でも搭載されているクルマが急増しているので、ぜひ前向きに検討してほしいものです。

 

 

 

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インテリジェントパーキングアシスト

「安全」とは少し違うように考えられがちですが、狭い車庫入れや縦列駐車は、クルマをぶつけてしまう危険性が高いシーンです。センサーとカメラを使ってクルマが駐車スペースを検知し、スイッチを押すだけで、ステアリング操作などを自動で行う「インテリジェントパーキングアシスト(自動駐車システム)」は、市街地でのショッピングなど、頻繁に駐車を行う状況でも不安を感じることなく運転できる心強い機能です。こちらについても購入の際にどのくらい検討されるかを調べてみました。

 

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自動ブレーキよりは少ないものの、全体のおよそ4割が、自動駐車システム搭載車両の購入に前向きなことが明らかになりました。男性が女性よりも若干ながら積極的だったのは、またしても予想外でありましたが、高齢になるに従って関心の度合いが高まるのは、自動ブレーキ同様です。

最新の自動駐車システムは、細かなハンドルの切り返しなども自動で行い、熟練ドライバーでも難儀しそうな狭いスペースにも安全に駐車を行います。ひとりでクルクルと回転するステアリングを眺めると、自動運転がよりリアルに想像できます。

 

 

 

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アダプティブクルーズコントロール

さて、最後は「アダプティブクルーズコントロール」を搭載した車両についてです。これはミリ波レーダーなどの高性能センサーの情報によって先行車を認識し、設定した速度内で適切な車間距離を保ちながら追従走行するという機能です。最近では「ステアリングアシスト付き」のタイプが増えていますが、これはクルマが車線を読み取って、ステアリングを自動で操作し、カーブを曲がっていくというもので、高速走行などの疲労低減が期待されます。

 

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全体の約半数がアダプティブクルーズコントロールを搭載した車両購入に好意的でした。性別でみると、男性が女性より若干関心が高く、年代別では、年代が増すにつれて検討度合いが増しています。20代は約4割なのに対し、60代以上は約6割と、大きな開きを見せているのが目を引きます。

 

 

まとめ

自動ブレーキや自動駐車システム、アダプティブクルーズコントロールなどのセーフティ技術は、最近は新車ばかりでなく中古車でも搭載車両が増えています。今回行ったアンケート調査によると、クルマを購入する際の判断材料として考慮するユーザーも多く、安全への関心の高さが改めて浮き彫りにされました。

 

 

 

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◆調査概要「自動運転に関する調査」

調査期間    :    2016年3月28日(月)~4月10日(日)
調査地域    :    全国47都道府県
調査方法    :    インターネットによるアンケート調査
調査対象    :    自動車保有者
有効回答数    : 全10,726サンプル
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