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自動車研究所 調査レポート

自動車業界を熟知するシンクタンクがカーライフにまつわる様々な事象をリサーチ! 市場調査によるリアルなデータから、カーライフへのヒントが見つかる!【2016.4.27更新】

ユーザーレポートから読む「自動運転技術」 2016.4.27

次世代自動車技術のメインフィールド

主要な時事ネタやトピックなどを積極的にリサーチしていくプロト総研は、今回、「自動運転」に関して1万人にのぼるクルマユーザーにアンケートを実施しました。自動運転技術については、昨今、世界中の大手自動車メーカーが開発にしのぎを削り、実証実験なども大きく報道されています。これまで「遠い未来の話」と思われていた自動運転は今日着実な進化を遂げ、完全な自動運転化も現実味を帯びてきています。

ここでは、これからの自動車のあり方を大きく変えるであろう自動運転技術について、ユーザーの認知度および、彼らが期待することを調べていきましょう。

 

修正【160415-1】PROTO総研_リサーチ・自動運転.xlsx

上の表は、そもそも「自動運転がどのようなものか知っているか」を調べたものです。自動運転についての認知で特徴的なのは、男女で大きな差があるということでした。男性の4割以上は「知っている」と回答しているのに比べ、8割近くの女性は「知らない」と回答しています。そのほかの傾向としては、年代が高くなるに連れて認知が高まっています。

また、視力や反射神経などの衰えを感じる年齢のドライバーが、先行車の急停止や脇からの飛び出しなどに瞬時に反応、対処してくれる自動運転技術へ、大きな関心を寄せていることも考えられます。

 

 

修正【160415-1】PROTO総研_リサーチ・自動運転.xlsx

次に、クルマユーザーが「自動運転」に何を期待しているのかについて調べてみました。すべての年代の男女とも、その過半数が「交通事故の低減」を第一に挙げています。ドライバーの不注意や居眠りによる交通事故が後を絶たない現状の打破を望んでいることがわかります。ただ、20代のユーザーたちは、ほかの年代と比べて、その期待値は少ないものとなっています。

2番目に期待が高かったのは「交通渋滞の緩和」でした。こちらは男女間で大きな開きがあり、女性は男性ほど渋滞の緩和を期待していないようです。ちなみに、60代以上となると、その期待値はほかの年代の半分程度に留まります。これは高齢のドライバーが、交通渋滞をあまり気にしない傾向であることを表しています。

ほかには、「高齢者等の移動支援」に対する期待度が、60代以上では明らかに高くなっていますが、これはごく自然な結果といえるでしょう。

 

 

修正【160415-1】PROTO総研_リサーチ・自動運転.xlsx

最後に「交通事故の低減」を期待するひとが多いことと、「交通事故経験の有無」との因果関係を調べてみたところ、交通事故の経験の有無にかかわらず、「交通事故の低減」を望むユーザーが多いことがわかりました。また、運転席で事故にあったユーザーは、助手席や後部座席で事故にあったユーザー、事故経験のないユーザーと比べて、若干ながら「交通事故の低減」への期待が高い傾向があります。

 

 

まとめ

自動車業界で大きく注目されている「自動運転」ですが、それを知っていると答えたユーザーが、男女ともに半分に達していませんでした。ただし、今後、急速に認知は広がると思われます。また、運転から解放される「快適性」などよりも圧倒的に「交通事故の低減」に期待する声が大きかったのは、自動運転技術の一端でもある「自動ブレーキ」が人気の装備、もしくは購入動機となっている現状を裏付けていると考えられます。

 

 

 

 

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◆調査概要「自動運転に関する調査」

調査期間    :    2016年3月28日(月)~4月10日(日)
調査地域    :    全国47都道府県
調査方法    :    インターネットによるアンケート調査
調査対象    :    自動車保有者
有効回答数    : 全10,726サンプル
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