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自動車研究所 調査レポート

PROTO総研は、「クルマ情報誌Goo」「グーネット」で長年に渡り蓄積してきた自動車に関する膨大なデータを、社会・生活者が必要とする話題に再編集・発信し、「よりよい暮らしを築く知恵となるカーライフ情報」を皆様にお届けしていく。今回はボディタイプ別に、現在の車両とその前に乗っていた車両、そして今後検討している車両についてのアンケートを実施し、そこから情報を読み解く。

現在の人気ボディタイプやエンジンのタイプはなんなのか? 2017.6.28

今回は自動車所有ユーザーに対し、ボディタイプ別に購入先、今後購入を検討したい車種や購入時に重視した点など多角的にユーザーの意識を調査したものである。
今回は現在クルマを所有しているユーザー6179人(男性3817人 女性2362人)を対象に、現在所有しているクルマについてや、次に購入を検討しているクルマについてなど、クルマ購入に関するアンケートを実施した。

村上裕太郎

 

現在のボディタイプと前のボディタイプの関連は

現在所有ボディタイプ別、前回所有ボディタイプ

こちらのデータは、現在所有している車両のボディタイプ別に、その前に所有していた車両のボディタイプを尋ねたものである。基本的にそれまで愛用していたボディタイプと同じものを購入するケースが高い割合となっているが、その中でもずば抜けて高い数値をマークしたのが、軽自動車から軽自動車へ乗り継いだユーザーで64.7%となっている。これは、予算的な問題で大きなクルマに乗り換えが難しい層以外に、最近の軽自動車の進化により、「軽自動車で充分」と考える層が増えてきたからではないだろうか。また、軽自動車に次いで乗り継ぐ割合が高かったのがセダン。これはセダンのユーザー層が年配の層(50代以上)で6割以上を占めていることから、クルマ=セダンという保守的な考えが強いからだと考えられる。一方、この中で唯一、他のボディタイプからの乗り換えが多かったのがオープンカーだった。オープンカーからオープンカーへ乗り継いだユーザーは20.6%だったが、クーペからオープンカーへ乗り換えたユーザーは35.3%となっている。しかし、オープンからクーペへ乗り継いだユーザーは2.7%と低く、オープンカーの根強い人気が見て取れた。

 

購入先はタイプによって大きく違いが出た

 

現在所有ボディタイプ別、購入先(上位3つ)

現在所有している車両をどこで購入したのかをボディタイプ別に集計したのがこちらのグラフとなっている。これを見ると、メーカー系ディーラー店で購入している割合が高いのがコンパクトカーとセダンで、どちらも4割を超える数値となった。セダンに関しては前述したように年配のユーザーが多いため、すでに付き合いのあるディーラーが存在し、そこから購入しているケースが多いと推測する。コンパクトカーに関してはあまりクルマに興味のないユーザーが多いことから、信頼性の高いメーカー系ディーラーで購入しているのではないだろうか。一方、軽自動車やミニバンは低価格の車両を求めるユーザーも多いことから、高年式車が多いメーカー系ディーラーではなく中古車店での購入がメインとなっているのではないだろうか。また、クーペオープンカーについては、高年式車に選択肢が少ないため、必然的に中古車店、中でも専門店で購入している可能性がある。

 

 

注目度が高いハイブリッドやクリーンディーゼル車

 

現在所有ボディタイプ別、原動機(エンジン)タイプ

 

 

現在所有ボディタイプ別、次回購入希望の原動機(エンジン)タイプ

現在所有している車両のエンジンタイプについては全体の9割以上のユーザーがガソリンエンジンと答えているが、次に購入を検討しているエンジンタイプに関しては、ハイブリッドやクリーンディーゼルなど純ガソリンエンジン以外のものを検討しているユーザーが多いことが分かった。中でもミニバンやSUVユーザーが特に高い数値をマークしているが、これはやはり大人数が乗るミニバンや、大柄なボディのSUVは燃費が良くないことが影響していると思われる。またSUVでクリーンディーゼル車の数値が高いのはマツダのCX-3、CX-5やランドクルーザー、パジェロなど、該当車種が多いからではないだろうか。

 

 

チョイスするボディタイプで重視するポイントが変わる

 

チョイスするボディタイプで重視するポイントが変わる

最後に現在の車両を購入したときに重視したポイントを尋ねたグラフを見てみると、車種によって違いがみられた。まずミニバンを購入したユーザーが重視したのは「装備の充実度」だった。これは家族を乗せることが多いため、同乗者向けの装備を重視していると思われる。クーペとオープンについては、走りにこだわりを持つユーザーが多いようで、過去の整備履歴や機関の整備状況、事故歴の有無を重視する傾向がみられた。また、オープンカーに関しては内外装の状態も気にするユーザーが多いが、これは注目されやすい車種ならではといったところか。SUVも内外装を気にするユーザーが多いが、これはアウトドアレジャーに使われることも多い車種だけにキズや汚れが気になるのだろう。軽自動車、コンパクトカー、ステーションワゴンは特にこだわりがないユーザーが多いように思えるが、ステーションワゴンについては選べる車種が少ないだけに、「ステーションワゴンを選んだ」ということがこだわりなのかもしれない。

 

 

クルマの多様化が進みジャンルを括るのが難しい時代に

(まとめ)

今回は所有しているボディタイプを軸にアンケートを紐解いていったが、想像以上に同じボディタイプを乗り継ぐユーザーが多いことが分かった。ただ、現在はクロスオーバーSUVのようにさまざまな車種の特徴をクロスさせた車両が次々と登場していることから、ボディタイプだけで一括りにするのは難しくなってきたという印象を強く持った。

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◆調査概要
調査期間:2016年12月27日(火)~2017年1月4日(水)
調査地域:全国47都道府県
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:世帯で中古車を所有し、主に運転している20歳以上の男女
有効回答数:全6,179サンプル
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