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【連載コラム】カーライフ分析

PROTO総研では、長年にわたり中古車購入に関するユーザーデータを蓄積してきた。当コーナーではその膨大なデータを利用して、中古車購入の実態や傾向について分析していく。(掲載されている内容はグー本誌2019年12月号の内容です)

ユーザーが所有する中古車のメーカーは年ごと、地方ごとにどんな特色があるか? 2019.11.10

ホンダ、ダイハツ、日産は
軽自動車によって躍進

ユーザーの愛車(中古車)のメーカーをチェックすると、トヨタは16年から増減を繰り返している。スズキも17年と比較すると19年には減っている。逆にホンダ、ダイハツ、日産は19年に増えた。また車種に関するランキングデータをみると、上位はすべて軽自動車だ。愛車のボディタイプのデータでも、19年には軽自動車が増えている。
ホンダ、ダイハツ、日産は、新車の販売動向を見ても軽自動車が増加傾向にあり、これが本誌調査の比率にも反映された。一方、スズキは、以前は軽自動車の販売1位だったが、最近は下降している。その結果、本誌の調査でも減少した。トヨタも少量のダイハツ製OEM車以外、軽自動車を扱わないため減っている。
地域別に見ると、北海道ではトヨタが多く、西日本などではスズキやダイハツの比率が高い。
これも小型/普通車と軽自動車の普及率に基づく。軽自動車は公共の交通機関が未発達な地域で、1人に1台のクルマとして売られるが、北海道は走る距離が極端に長く軽自動車は使いにくい。そこで10世帯あたりの普及台数も4台にとどまり、東京、神奈川、大阪、埼玉といった都市部に次いで低い。言い換えれば北海道では、小型/普通車が多く使われるためトヨタの比率が高い。
逆に公共の交通機関を使いにくいほかの地域では、軽自動車の10世帯当たりの普及台数も6〜10台と多い。これらの地域では、本誌の調査でもダイハツとスズキがシェアを伸ばしている。

 

本拠地となる愛知県でトヨタが強いのはもちろんのこと、北海道や都市圏でもトヨタの人気が高いことがわかる。

本拠地となる愛知県でトヨタが強いのはもちろんのこと、北海道や都市圏でもトヨタの人気が高いことがわかる。

 

現在は軽自動車の人気が高く、新車として売られるクルマの40%弱に達する。さまざまな調査結果の理由を考えると、軽自動車の好調、あるいは伸び悩みに行き着くことが多い。

現在は軽自動車の人気が高く、新車として売られるクルマの40%弱に達する。さまざまな調査結果の理由を考えると、軽自動車の好調、あるいは伸び悩みに行き着くことが多い。

 

※データを引用した『カーユーザーレポート2019』は、自動車を所有するユーザー6181人に対して、2018年12月に実施したアンケート調査をまとめたもの。
※グラフの%の値は小数点第2位以下を四捨五入しています。

Profile/自動車評論家 渡辺陽一郎
ユーザー側の視点に立つことにより、「読者に損をさせない」記事の執筆を心がけているカーライフ・ジャーナリスト。