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【連載コラム】カーライフ分析

PROTO総研では、長年にわたり中古車購入に関するユーザーデータを蓄積してきた。当コーナーではその膨大なデータを利用して、中古車購入の実態や傾向について分析していく。(掲載されている内容はグー本誌2019年11月号の内容です)

ハイブリッドカーを検討している人が多い地域における“人気の理由”とは? 2019.10.10

ハイブリッド人気が高いのは
沖縄、東京、北陸の3エリア

ユーザーが購入を検討しているエンジンタイプのデータを見てみると、ガソリンエンジン車が従来よりも少し減って(約58%)、ハイブリッド(約19%)とクリーンディーゼル(約4%)が増加している。
エリア別の人気エンジンタイプを見れば、ハイブリッドが多いのは沖縄(約31%)、東京都(約28%)、北陸(約27%)になるが、選ばれる理由は地域ごとにさまざまだ。
沖縄はモノレールがあるが、主な公共交通機関はバスなので、愛車で移動する人が多いといわれる。ガソリン価格は少し高く、19年7月のレギュラーガソリン価格は全国平均が117・9円だが、沖縄は119・5円で燃費の良いクルマが好まれる。「中古車購入時の重視点」を見ても、沖縄は燃費が約54%を占める。「1年間あたりの維持費/ガソリン代」も10〜20万円が約18%に達する。
東京都は公共の交通機関が発達していてクルマへの依存度が低い。19年の世帯当たり自動車普及台数も、沖縄が1・304台、北陸地方は1・5〜1・7台だが、東京は0・432台にとどまる。走行距離も伸びず、1年間あたりのガソリン代は4万〜5万円が最も多い。ただしクルマは趣味の対象とされ、付加価値が重視される。そのために燃費の良さではなく、メカニズムの先進性という部分でハイブリッドが好まれている。
北陸はクルマ依存度が高く、走行距離が伸びる傾向にあり、1年間あたりのガソリン代も10万〜20万円が最も多い。クルマの普及率も高く、ハイブリッド人気を押し上げた。

 

総合的なデータを見ても、ここ数年は、「ハイブリッド車」が微増、「ガソリン車」が微減という傾向がみてとれる。

総合的なデータを見ても、ここ数年は、「ハイブリッド車」が微増、「ガソリン車」が微減という傾向がみてとれる。

ユーザーが購入検討している車種についても、最新のデータでは、1位がタント、2位がアクア、3位がプリウスとなっていて、軽自動車とハイブリッドの人気が高いことが分かる。

ユーザーが購入検討している車種についても、最新のデータでは、1位がタント、2位がアクア、3位がプリウスとなっていて、軽自動車とハイブリッドの人気が高いことが分かる。

 

※データを引用した『カーユーザーレポート2019』は、自動車を所有するユーザー6181人に対して、2018年12月に実施したアンケート調査をまとめたもの。
※グラフの%の値は小数点第2位以下を四捨五入しています。

Profile/自動車評論家 渡辺陽一郎
ユーザー側の視点に立つことにより、「読者に損をさせない」記事の執筆を心がけているカーライフ・ジャーナリスト。