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【連載コラム】カーライフ分析

PROTO総研では、長年にわたり中古車購入に関するユーザーデータを蓄積してきた。当コーナーではその膨大なデータを利用して、中古車購入の実態や傾向について分析していく。(掲載されている内容はグー本誌2019年3月号の内容です)

ユーザーの「欲しいクルマのメーカー」から 見えてくる今後のメーカー人気の動向 2019.2.20

小型人気がトヨタを後押し
日産は早期解決がカギ

ユーザーが次に購入を検討しているクルマのメーカーについて、最新の調査では、過去と比べてトヨタやホンダが明らかに増えた。逆にスズキやスバルは減っている。マツダは2012年に先代CX-5を発売して人気を高め、2014年には現行デミオも注目されたが、最近は落ち着いている。どの車種も似通って見える外観などが飽きられ始めたのか、人気は微増に止まっている。
今は軽自動車の人気が高いが、そのユーザーの約20%は、小型車に乗り換えている。すべての人が軽自動車にダウンサイジングするのではない。特にこの調査のターゲットは、対象者の32%が30代以下と比較的若いから、将来に備えたアップサイジングも見られる。その結果、小型/普通車が主力となっているトヨタの人気に結び付いた面もある。
メーカーの人気といえば、昨今の話題で気になるのは日産だ。カルロス・ゴーン元日産会長の逮捕は、かつての完成検査のような商品の問題ではないから、すでに始まっている商談が中断されるような影響はない。
しかし、商談前のユーザーが購入車種を検討する段階では、影響が出始めている。日産でセレナを購入しようと考えていたユーザーが、トヨタのヴォクシーに変更するという具合だ。販売店からも「以前に比べて新規のお客様が少し減った」という声が聞かれる。今のところ影響は大きくないとはいえ、日産は3月末に新型軽自動車を発売予定だから、その前にはカルロス・ゴーン問題を解決したいところだ。

[次に欲しいと思っているクルマのメーカー]
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ここ3年のデータを見ると、特にトヨタとホンダが上昇傾向にあることがわかる。日産は微増で、スズキ、マツダ、スバルは上下動を繰り返している。

メーカーではなく、「次回検討する車種」のデータを見てみると、1位がアクア、2位はタント、以下ワゴンR、プリウスと続く。次回検討するメーカーでトヨタが2.1%増えたのは、次回検討する車種の上位4車にトヨタが2車種入ったことと合致する。

メーカーではなく、「次回検討する車種」のデータを見てみると、1位がアクア、2位はタント、以下ワゴンR、プリウスと続く。次回検討するメーカーでトヨタが2.1%増えたのは、次回検討する車種の上位4車にトヨタが2車種入ったことと合致する。

 

※データを引用した『カーユーザーレポート2018』は、自動車を所有するユーザー6181人に対して、2017年12月に実施したアンケート調査をまとめたもの。
※グラフの%の値は小数点第2位以下を四捨五入しています。

Profile/自動車評論家 渡辺陽一郎
ユーザー側の視点に立つことにより、「読者に損をさせない」記事の執筆を心がけているカーライフ・ジャーナリスト。