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【連載コラム】カーライフ分析

PROTO総研では、長年にわたり中古車購入に関するユーザーデータを蓄積してきた。当コーナーではその膨大なデータを利用して、中古車購入の実態や傾向について分析していく。(掲載されている内容はグー本誌2019年2月号の内容です)

「次に欲しいクルマ」のランキングから見えてくる ユーザーの買い替え動向とは? 2019.2.12

軽やコンパクトが人気だが

上級移行の狙いも感じる

ユーザーが次に欲しいと考えている車種のランキングを見ると、1位がアクア、2位はタント、以下ワゴンR、プリウス、N–BOXと続く。上位は新車の販売台数も多い人気モデルが中心で、プリウスを除くと軽自動車とコンパクトカーのアクアで占められる。プリウスもハイブリッドだから“燃費がよく維持費の安い車種”というニーズが見られる。「愛車の主な利用用途」の調査結果も、通勤・通学が44.2%、日用品の買い物が37.2%だ。軽自動車やコンパクトカーのニーズに合う。
ちなみに新車の販売ランキングでは、最近はN–BOXが1位を独走しているが、次に欲しい車種の調査では、前述のように同じ軽自動車でもタントとワゴンRが上まわった。長く軽自動車を使っている人達から見ると、N–BOXよりもタントとワゴンRが定番なようだ。グーネットに掲載される中古車の流通台数も、N–BOXよりタントやワゴンRのほうが多い。つまり中古車を検討する人のニーズが反映されている。
すでに買い替えたユーザーの「前回所有していた車種」ランキングでは、1位がワゴンR、2位はムーヴ、3位はライフ(ホンダ)と軽自動車が続いた。これが次に欲しい車種ではアクアやプリウスが入るのだから、上級移行を希望するユーザーが増えているようだ。「次回検討している予算」の調査結果も、100万円以上200万円未満が増加傾向で、小型や普通車を選ぶ傾向を裏付けている。軽自動車がすこし飽きられはじめているのかも知れない。

 

[次に欲しいと思っている車種]
新車で一番人気のアクアが、中古車も交えたランキングで首位となった。タントやワゴンRがN-BOXより上位に来るのが新車だけのランキングとは異なる点だ。

新車で一番人気のアクアが、中古車も交えたランキングで首位となった。タントやワゴンRがN-BOXより上位に来るのが新車だけのランキングとは異なる点だ。

[前回所有していた車種]
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軽自動車がトップ3を独占。そしてかつてベストセラーであったフィットが4位と、ここ5から10年くらい前の新車市場をなぞるようなランキング結果となった。

 

2011年のデビューで、すでに登場から7年が経過したアクア。その間、マイナーチェンジやグレード追加などもあったが、価格や維持費などの面でプリウスを上回り、相変わらず高人気を維持している。

2011年のデビューで、すでに登場から7年が経過したアクア。その間、マイナーチェンジやグレード追加などもあったが、価格や維持費などの面でプリウスを上回り、相変わらず高人気を維持している。

 

※データを引用した『カーユーザーレポート2018』は、自動車を所有するユーザー6181人に対して、2017年12月に実施したアンケート調査をまとめたもの。
※グラフの%の値は小数点第2位以下を四捨五入しています。

Profile/自動車評論家 渡辺陽一郎
ユーザー側の視点に立つことにより、「読者に損をさせない」記事の執筆を心がけているカーライフ・ジャーナリスト。