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【連載コラム】カーライフ分析

PROTO総研では、長年にわたり中古車購入に関するユーザーデータを蓄積してきた。当コーナーではその膨大なデータを利用して、中古車購入の実態や傾向について分析していく。(掲載されている内容はグー本誌2019年1月号の内容です)

購入時に重視する項目トップ3のポイントが、 どれも昨年より減少している理由とは? 2019.1.21

安心して購入するために重視する部分が変化した

ユーザーの「中古車を購入する際の重視点」に変化が見られる。走行距離/年式/事故歴という中古車ならではの項目が前年に比べて減少して、ボディカラー/装備の充実度/グレードという新車時と同じ項目が増えた。
この背景にある理由の筆頭は、お金を費やしても、安心感の得られる買い方をしていることだ。「中古車購入時に実施・依頼したサービス」を見ると、保証/メンテナンスパック/オイル&フィルター交換/バッテリー交換などが増えている。
つまり走行距離/年式/事故歴などを気にする(心配する)のではなく、保証やメンテナンスパックを付帯することで、安心して使える車両を積極的に選んでいるということ。
購入時の価格も若干変化している。現在の愛車の支払総額は、前年に比べると100万円未満が減り、100万円以上は横這いか微増だ。次回購入を検討している予算でも、100万円未満が減り、100万〜200万円は少し増えた。
以前の中古車選びでは安さが重視され、必然的に走行距離/年式/事故歴に注意する必要が生じたが、今は価格が少し高くても保証などが付いた安心できる車両を選んでいる。
しかもボディタイプは、軽自動車とコンパクトカーが増えて、セダンやミニバンは減少傾向だ。小さな中古車を選びながら、100万〜200万円の価格帯が増えたのだから、全般的に程度の良い車両を購入している。手堅い買い方をするユーザーが増えたというわけだ。

[中古車を購入する際の重視点]

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「走行距離」「年式」「事故・故障歴」の3項目は、今も中古車選びの3大要素となっている。ただ、これらを重視するというユーザーは昨年に比べて減少していることがわかる。

[中古車購入時に実施・依頼したサービス]

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購入後もしっかりメンテナンスを実施してくれる販売店を選びたいというのが多くのユーザーの思い。そのためにも、購入時から販売店の雰囲気はしっかりチェックしておきたい。

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※データを引用した『カーユーザーレポート2018』は、自動車を所有するユーザー6181人に対して、2017年12月に実施したアンケート調査をまとめたもの。
※グラフの%の値は小数点第2位以下を四捨五入しています。

Profile/自動車評論家 渡辺陽一郎
ユーザー側の視点に立つことにより、「読者に損をさせない」記事の執筆を心がけているカーライフ・ジャーナリスト。